ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・Xから始まったジョナサン・ヒックマンによるクラコア期X-MENシリーズの第一部完結編とのことで、モイラとデスティニーの因縁など、ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・Xの内容がうまく回収されており、このあたりはさすがヒックマンという感じです。特に邦訳の時系列では前作にあたるトライアル・オブ・マグニートーの脚本が微妙だったので余計にヒックマンの力量を感じました。ただ、通してみるとヴォールト潜入や剣闘大会など蛇足だったのでは…という部分も多くあったシリーズだったなというという印象です。ストーリーも複雑で途中からはちょっと入りづらいシリーズになってしまいましたね。
いったんここで一段落ということで、ここまでの邦訳関連作品へのリンクをまとめておきます。
- ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X
- X-MEN Vol.1:黎明
- X-MEN Vol.2:戦雲
- X・オブ・ソーズ
- X-MEN Vol.3:弔愛
- トライアル・オブ・マグニートー
- インフェルノ(このエントリ)
本作以降ヒックマンは降板し、X-MENシリーズはジェリー・ダガンが引き継ぎ、また他の多くのアーティストによって関連シリーズも展開されていくことになります。