アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

マーベル グラフィックノベル・コレクション(55) ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス

アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第55号はギャラクタスの初登場エピソードである歴史的作品、ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタスでした。

リードとスーの結婚式のアクシデントを描く番外編エピソードから始まり、インヒューマンズの登場からギャラクタスとの戦いへと至るのですが、そもそもページ数も結構多いうえに、クラシック作品ならではのセリフ詰め込みも相まってとんでもないボリュームです。また、クラシック作品あるあるのセリフの読みづらさとマーベル グラフィックノベル・コレクションの翻訳の質もあり(マーベル グラフィックノベル・コレクションでは読みにくいクラシック作品ほど翻訳も厳しいケースが多い気がします…)、通して読むにはかなり時間がかかってしまいました。

ただ、ギャラクタスはもちろんのこと、シルバーサーファーやインヒューマンズのブラックボルトやマキシマスなど現在でもお馴染みのキャラクターたちが大挙して登場しますし、それらのキャラクターの根幹も60年前近いこの初登場時点ですでに完成していたこともわかり、まさに歴史的な作品だと感じました。

なお、本作はヴィレッジブックスさんのマーベル・マイルストーンズという通販限定シリーズで邦訳が出ていたようですが(今回のアシェット版よりもう少し手前のエピソードから収録されていたようです)、残念ながら現在では入手困難となっています。今回マーベル グラフィックノベル・コレクションで発売されたのは有難いところですね。