アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第119号はインクレディブル・ハルク:モンスター・アンリーシュドでした。
1960年代、ハルクが本格的な活躍を見せ始めた頃のシリーズのようで、ページ数の多さと古い作品ならではの文章の硬さや文字の多さ(さらにところどころ翻訳が微妙だったり、セリフの入る吹き出しの位置が違うのではという部分もありますが、アシェットのクラシック作品の翻訳の中ではマシな方かと…)も相まって読むのに結構時間がかかってしまいましたが、内容自体はシンプルに様々なヴィランとの対決の繰り返しなので特に難しいことはなかったです。
ハルクで戦っている最中にバナーに戻ってしまいピンチになったり、逆にバナーでピンチに陥ったタイミングでハルクに変身して危機を乗り切ったりと、ハルクの変身ギミックを活用した展開が多く、バナーの苦悩やハルクの孤独、他の登場人物や敵の中にもハルクを理解しようとしたり、逆にハルクを利用しようとしたりするキャラクターがいるのもハルクのストーリーにおける普遍的な要素を感じますね。最後のインヒューマンズのエピソードではマキシマスに騙されて反乱の片棒を担がされたうえにインヒューマンズにも攻撃されたりとさすがにハルクが可哀想になってしまいました。
本書の多くのエピソードでアートを担当しているマリー・セヴェリンはコミック業界における女性アーティストのパイオニア的存在だそうで、そういう意味でも注目の作品なのだそうです。
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