アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Avengers: Time Runs Out

インフィニティからの流れでタイム・ランズ・アウトもMarvel Unlimitedで読んでみました。しばらく棚上げされていたインカージョンの脅威についに向き合わなくてはいけない時がやってきました。洋書では4分冊になっている単行本の他、上記の1冊にまとまったものもありKindleで購入できます。500ページ以上と物凄いボリュームですが、これだけのボリュームだと後から読み直す際にMarvel Unlimitedでリーフを行ったり来たりするのも一苦労なので一冊にまとまっている方が便利ではあります。

内容ですが、インフィニティの時点ですでに十分ややこしかったのにさらにややこしいことになっている上にストーリーもインフィニティから直接繋がっているわけではなく、サノスが復活していたり、キャップがおじいちゃんになっていたり、ソーがハンマーを持つ資格を失っていたりなど間にも色々とストーリーがあるようで、それらも追わないといけなそうです。また、インカージョンのストーリー自体もここで完結せず、この後フィナーレであるシークレット・ウォーズに続きます(そちらもさらにトンデモなことに…)。

ジョナサン・ヒックマンのストーリーテリングは壮大で圧倒されますが、ここに至るまでの道程の長さや寄り道の数々を考えるとさすがに少しやりすぎ感があると感じなくもないです。まとめて読んでるから辛いだけでリアルタイムで追っていればそうでもないのかもしれませんが…。ただ、残ったもう1つユニバースとしてアルティメット・ユニバースが登場するのはアルティメッツシリーズを読んでいる読者にとってはマルチバースを活かしたちょっとしたサプライズですね。

なお、ヴィレッジブックスさんから三分冊で邦訳が出ていますが、残念ながら現在は中古でも入手困難な状況のようです。