アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

マーベル グラフィックノベル・コレクション(38) ハウス・オブ・M

アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第38号はマーベル史上でも重要エピソードの1つと言われるハウス・オブ・Mでした。流れ的には

の後のストーリーのようですが、ハウス・オブ・Mを読むにあたってはディスアセンブルドだけ読んでおけば大丈夫かと思います。

内容の方はアベンジャーズX-MENのクロスオーバー作品で、ディスアセンブルドで暴走してアベンジャーズ解散の原因となったワンダの処遇をきっかけに世界がマグニートーが支配するミュータントの楽園に書き換えられてしまうのですが、ただ一人以前の記憶を持つウルヴァリンが元の世界を取り戻すべく行動を開始します。最初は読者も理解が追いつかない状態で話が進んでいくのですが、キャラクターが少しずつ記憶を取り戻していく様子、さらには意外な黒幕の正体、そして最後の急展開と最初から最後まで完璧なストーリー展開でとても面白かったです。

ヴィレッジブックスさんから邦訳が出ていたようですが、例によって現在では新品の入手は困難となっています。中古では比較的入手性は良い部類なのではないかと思いますが、重要な作品なのでアシェット版の発売も嬉しいところですね。

このハウス・オブ・Mで大半のミュータントが能力を失ってしまい、物語はニューアベンジャーズ:コレクティブへと続きます。ブレイクアウトとセントリーはストーリー的にはあまり関係ありませんが、このコレクティブ(正確にはコレクティブの単行本の前半部分はセントリーのエピソードの続きで後半部分がコレクティブになっています)はハウス・オブ・Mの後日談となっているので是非読んでおきたいところです。

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