アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第14号はキャプテン・アメリカ:ニューディールでした。
Captain America (2002-2004)シリーズの#1〜#6までを収録したもので、911を受けてのテロとの戦いを題材にしたエピソードです。一般市民の人種差別を諌めたり、テロリストといえど命を助けようとしたりなど、単にテロに対する怒りと愛国精神だけではないキャプテン・アメリカならではのメッセージ性の強い作品になっています。
日本に住んでいると実生活においてテロに脅威というものを身近に感じることはほとんどないので、実際当時のアメリカのコミックファンの間でどのような受け止め方をされたのかは想像の域を出ませんが、2002年というまだ911からさほど時間の経っていない時期にこのような内容のコミックが出たということに驚かざるを得ません。
こちらは2011年にヴィレッジブックスさんからも邦訳が出ていたようです。
なお、Captain America (2002-2004)シリーズはこの後もアベンジャーズ:ディスアセンブルドのタイインとなる#29〜32まで続いたようです。