アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Mighty Thor / Journey Into Mystery: Everything Burns

こちらはマット・フラクションによるThe Mighty Thor (2011-2012)シリーズとキーロン・ギレンによるロキをフィーチャーしたJourney Into MysteryシリーズのクロスオーバーでThe Mighty Thor #18-22およびJourney Into Mystery #642-645が収録された単行本です。各誌で交互にストーリーが展開するのでMarvel Unlimitedだとめちゃくちゃ読みにくいタイプのクロスオーバーで、こういう時は「単行本はいいな…」と思ってしまいます。

今回はロキがフィアーイットセルフ中に取引して復活した炎の悪魔サーター(このあたりはJourney Into Mysteryシリーズを読むとわかるっぽい?)が9つの世界を炎で焼き尽くそうとし、過去にアスガルドと因縁のあるニダヴェリアを唆しアスガルドと戦わせます。アスガルド側もロキの処遇を巡ってソーが他の面々と対立したり、ニダヴェリア出身であるフレイヤ、イドゥン、ガイアが指導者の座を降りてヴォルスタッグが代わりに王として軍を率いることになったりと混乱が続きますが、裏切ったと思われたロキの活躍でギリギリのところで勝利を手にするのでした。

フィアーイットセルフや、ロキの過去の所業が関わってくるのでこの単行本の範囲だけだとちょっとわかりにくい部分が多いかもしれません。また、ロキの二重の裏切りや心理的な機敏など本作のストーリー自体も複雑で英語で読むのもちょっと大変でした。とりあえずJourney Into Mysteryシリーズは最初から読んでみようと思います。

これでThe Mighty Thor (2011-2012)シリーズも完結したので各巻のエントリへのリンクをまとめておきます。

ソーのシリーズはまとまった邦訳が出ないのでちゃんと追おうとすると英語で読むしかないのが辛いところですね。一応ストラジンスキー期から最新シリーズまでは主な作品は一度通して読んでいるので(だいぶ内容を忘れていますが…)今後も読み直しながら少しずつ記事を書いていこうと思います。