アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

スパイダーマン:ワン・モア・デイ

スパイダーマンセールでKindle版が55%引きになっていたので買ってみました。

シビルウォーで顔出しをしたスパイダーマンのその後を描くエピソードなのですが、ピーターとMJがメフィストと取引することで世界を書き換えるという、これまでのスパイダーマンの歴史をいったん仕切り直すというものでした。この手の仕切り直しは歴史の長いマーベル作品ではよくあることですが、このエピソードには当時かなり不評もあったようです。顔バレからの記憶消去というとMCUスパイダーマンのノーウェイホームにも通じるものがありますが、あちらはまだ学生だったので救いがありましたが、こちらではもうMJが妊娠していますからね…。まあ子供が産まれてしまったらなおさら引き返せなくなりそうなので、やるならここしかないということだったのかもしれませんが…。

本編は分量的には控えめですし特に難しいところもないので割とさくっと読めると思いますが、巻末にジョー・ケサーダとマイケル・ストラジンスキーのインタビューも掲載されています。また付属する日本語版独自の解説ではストラジンスキー期スパイダーマンのここまでの出来事が時系列で紹介されています。そういえばマーベル グラフィックノベル・コレクションの第1号だったカミング・ホームがストラジンスキー期スパイダーマンの始まりだったわけですね。

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そしてこの仕切り直し後、ブランニュー・デイという新シリーズが始まり、ニューヨーク市長選を経てオズボーンのダークアベンジャーズとの絡みもあるようです。この仕切り直し後の一連のストーリーは小プロさんから邦訳が出ています。