アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

キャプテン・アメリカ:リボーン

タイトル通り、シビルウォー後に暗殺されてしまったキャプテン・アメリカの復活を描く物語です。ロード・トゥ・リボーンでシャロンキャプテン・アメリカ復活の手がかりを思い出したところから本作に繋がるのですが、ロード・トゥ・リボーンは読んでいなくてもストーリーの理解にはさほど問題ないのではと思います。ただ、デス・オブ・キャプテン・アメリカの2冊は読んでおいた方がよいかもしれません。

amecomi.hatenablog.jp

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本作ではサム、ハンク、バッキー、ナターシャ、ヴィジョンといった面々がフューリーの助けも借りてキャップの復活のために奮闘する一方、キャップ自身は自分が何者であるかを確かめるかのように過去を追体験します。この追体験パートがこれまでのキャプテン・アメリカの物語の総集編のようでもあり、初めてキャプテン・アメリカのコミックを読むという方にもおすすめしやすい一冊なのではないかと思います。エドブルベイカーキャプテン・アメリカはシリーズ通してリアル路線の中、最後の戦闘だけはちょっと雑な感じがしましたがw

なお、この時期はトニーが失脚してオズボーンが権力を握っている時期で、ダークアベンジャーズのメンバーなども登場します。デス・オブ・キャプテン・アメリカからの流れはシビルウォーからシークレッド・インベージョンを経てシージへと繋がる当時のマーベル世界の情勢も背景にありますので、これらのクロスオーバー作品も読むとより理解が深まるのではないかと思います。