アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Invincible Iron Man (2016-2018): The Search For Tony Stark

Invincible Iron Man (2016-2018)シリーズ最終巻、そしてブライアン・マイケル・ベンディスのマーベルでの最後の仕事でもあるそうです。日本でも先日小プロさんから邦訳が発売されたばかりの作品です。

前巻Invincible Iron Man (2016-2018): Ironheart Vol. 2: Choicesのラストで行方不明になってしまったトニーを探そうとするリリたちですが、いまだにスターク社乗っ取りを諦めない役員の一人リンチの妨害に遭います。また、本作はInfamous Iron Manとも合流しており、ドゥームがアイアンマンとして捉えたヴィランたちが収容から脱走し、フードに率いられてドゥームを襲います。リリ、ドゥームそれぞれのストーリーが進行する中、姿を消したトニーの目的はローディを生き返らせることでした。復活したトニーとローディはドゥームと共にフード一味を撃破、そしてトニーの実母でありトニーの不在中スターク社の社長を務めていたアマンダに接触してきたトニーの実父によるヒドラの襲撃をリリたちが撃退し、エンディングを迎えます。

結局前シリーズから持ち越されたマダム・マスクやトモエの伏線は回収されず、重要キャラぽかったアマラの役所も微妙なままでした(こちらはInfamous Iron Manを読めば印象が変わるかも?)。シークレット・ウォーズ後は豹変していたドゥームですが、フードの対決で再び顔に傷を負って元に戻ってしまうということなのでしょうか。また、最後のドクター・トニー・スタークは一体…。個人的にはリリという魅力的な新キャラクター、シビルウォー2と連動したストーリー、AIトニーがサポートに回ったりドゥームがアイアンマンとして活躍するなど新鮮な要素は多かったのにうまく活かしきれなかったシリーズだったなぁという印象です。

なお、本作のストーリーには直接影響はないのですが、時系列的には前巻と本巻の間にシークレット・エンパイアが挟まっているようです。

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本シリーズののち、アイアンマンシリーズは再びトニーが主役のTony Stark Iron Manシリーズへ、レオナルド・ダ・ヴィンチの新組織に勧誘されたリリはチャンピオンズのシリーズで活躍を続けるようです。また、トニー、ソー、キャップはこの後アベンジャーズ・ファイナルホスト編でアベンジャーズを再結成することになります。このエピソードは邦訳マーベル・レガシーに収録されています。

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