アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Invincible Iron Man (2016-2018): Ironheart Vol. 1: Riri Williams

引き続きInvincible Iron Manシリーズを読み進めています。

今回から主人公はリリが務め、シビルウォー2で昏睡状態になってしまったトニーはAIとしてリリを導くことになります。ライターは引き続きブライアン・マイケル・ベンディスですが、アーティストはステファノ・カセッリになっており、前シリーズでは後半からアートがマイク・デオダートに代わって突然かなりハードボイルドな感じになってしまいましたが、今回は前シリーズ前半までの雰囲気に近いです。リリとトニーの掛け合いなど相変わらずコミカルな部分もあるので、やはりこのシリーズはこういう感じのアートの方があっている気がしますね。

本巻ではリリの生い立ちからトニーとの出会い、そして前シリーズで逃亡していたトモエをペッパーと協力して撃退するところまでが描かれます。トモエとの決着が付いたのはいいのですが、結局前シリーズでマダム・マスクがスタークビルから何を盗んだのか、当時のトモエの目的は何だったのか、といった張りっぱなしの伏線は今だに回収されていません。ちゃんと回収されるのか段々不安になってきました…。

MCUに合わせてだと思いますが、本シリーズも小プロさんから邦訳も出ています。ストーリー的にも直接繋がりがある前シリーズから通して邦訳が出ているのは嬉しいところです(前シリーズの最終巻は邦訳が出ていないようなので少しだけ飛んでしまう部分はありますが…)。