アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Invincible Iron Man (2015-2016) Vol. 2: The War Machines

前巻Invincible Iron Man (2015-2016) Vol.1: Rebootでマダム・マスクを倒したトニーですが、そもそもマダム・マスクはなぜスタークビルに侵入したのかを調べるためにローディを大阪に派遣します。大阪で調査を進めるローディは以前トニーが襲われたバイオハック忍者に遭遇し、窮地に陥ったローディを助けるためにトニーも現地に向かいますが、組織のボスであるトモエを倒すことはできずいったん死を装って元シールド捜査官フランコに成りすまし再度組織に接触します。最終的にはアベンジャーズの助けもあって組織を壊滅させることには成功するものの、トモエは逃してしまうのでした。

今回はアーディストがデビッド・マルケスからマイク・デオダートに代わっています。陰影が強く、さらにカラーアーティストの影響もあってか前作のコミカルさから打って変わって一気にシリアスな画風になっています。ベンディスのコミカルな台詞回しは相変わらずですが、絵柄がシリアスすぎてちょっとギャグだとわかりにくいところもあるかもしれませんw デオダートは格子状のコマ割も特徴的ですね。

下着姿のローディがステゴロで格闘したり、MJがトニー不在のスターク社を救ったり、リリやスパイダーマンアベンジャーズも登場したり、なぜか大阪に熊本県があったりと見どころも多いのですが、結局今回もマダム・マスクの謎は解き明かされずに終わってしまいますし、ドゥームの怪しげなムーブも気になるところです。原書ではもう一冊単行本が出ているのですが、小プロさんの邦訳はここまでのようで、中途半端なところで終わってしまうのは残念ですね。