アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Journey Into Mystery Vol. 1: Fear Itself

Journey Into Mysteryはシージ後に生まれ変わった子供ロキを主人公にしたソーの派生シリーズで、この第一巻と次の二巻はフィアーイットセルフのタイインとなっており、サーペントの襲来に合わせてオーディン率いるアスガルドの民が戦いの準備を進める中、背後で暗躍(?)するロキの様子が描かれます。

ロキはサーペントに加勢しようとするヘラを止め、メフィストと同盟を組み、サーターとも取引をし、デストロイヤーを盗み出しとこの第一巻だけでも八面六臂の大活躍です。シージの頃からの因縁やディシールも重要な役割を果たしたりとこれまでのストーリーもうまく活かされており、過去の大型イベントの間を埋めつつ次のイベントに繋げていますので、Siege〜Fear Itself〜Everything Burnsの流れを追うのであれば必読のシリーズなのではないでしょうか。ただ、ロキが主人公なだけあって派手なバトルより会話が主体になのでテキストも多いですし、もったいぶった言い回しも多いのでMarvel Unlimitedで英語で読むのはちょっと大変ですね。

なお、単行本はMighty ThorシリーズとのクロスオーバーであるEverything Burnsを除くと6冊あるのですが、ロキが主人公なのは4巻までで、5巻からはシフが主人公になるようです。ですので流れを追うだけであれば4巻まで + Everything Burnsを読めば十分かもしれません。