アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

The Mighty Thor Vol. 5: The Death Of The Mighty Thor (The Mighty Thor (2015-2018))

前巻で復活したマンゴグはまず旧アスガルドでウォー・ソーと戦い、完膚なきまでに叩きのめします。その後、マレキスによって現在アスガルドの民はアスガルディアで暮らしていることを知り、アスガルディアへ向かいます。アスガルディアではヘイムダルヘイムダルはこのマンゴグとの戦いで両目を失ってしまいます)、カル、フレイヤ操るデストロイヤー(ここでロキがフレイヤを刺した真意も語られます。例によって本心かどうかわかりませんが…)、そしてオーディンオーディンソンもマンゴグに立ち向かいますがやはり歯が立ちません。

その頃、地球議会の議員を辞してアスガルディアを去ったジェーンはあと一度でもソーに変身すれば命はないと宣告され地球で入院生活を送っていたのですが、アスガルディアの危機にムジョルニアを手にしマンゴグとの戦いに加わります。

マンゴグの凄まじい強さに苦戦するジェーンですが、ドワーフの作った鎖をムジョルニアでマンゴグに巻きつけ、そのままムジョルニアごと太陽に突入させるという荒技でついにマンゴグを倒すことに成功します。この戦いでアスガルディアは崩壊してしまい、ジェーンも一度は心臓が止まってしまうものの、オーディンソンとオーディンのダブル電撃心臓マッサージで息を吹き返します。アスガルドの民は旧アスガルドに移住し、ジェーンは残ったムジョルニアの欠片をオーディンソンに渡すのでした。

一方、マレキス率いるダーク・カバルはこのマンゴグとの戦いの少し前に、カルニラの収めるノルンヘイムにも攻撃を仕掛け、この戦いでカルニラは命を落としてしまうのですが、ヘラの収める地獄でカルニラが出会ったのはなんとバルダーでした。このエピソードは今後のソーのシリーズに持ち越されます。

なお、この単行本には番外編のThe Mighty Thor: At The Gates Of Valhallaというエピソードも収録されているようです。

こちらはキングソーの孫娘の3人が過去と未来を旅しつつ各時代のソーの様子を見るというもので、次のソーのシリーズ、そしてウォー・オブ・ザ・レルムスへのプロローグにもなっています。マレキス側の動向にも触れられているのですが、自分の民を共食いさせたりと相変わらずの外道ぶりです。

さて、ソー:ゴッデス・オブ・サンダーから始まったレディ・ソーの物語もこれで完結ですが、前シリーズのThor: God of Thunderに負けず劣らずとても面白いシリーズでした。以下に各巻へのリンクをまとめておきます。

この後、ソーのシリーズは再びオーディンソンを主人公として続いていくのですが、ムジョルニアなしのオーディンソンはどうやって再びソーに戻るのでしょうか。また、本シリーズの裏側でのオーディンソンの物語を描いたThe Unworthy Thorについても別エントリで紹介したいと思います。