アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

The Mighty Thor Vol. 2: Lords of Midgard (The Mighty Thor (2015-2018))

前巻でアルフェイムに侵攻したマレキスですが、マレキスと組んだダリオ・アッガーの目的はアルフェイム(さらには他の世界でも)での資源採掘でしたが、別世界での資源採掘を独占しようとするアッガーは地球上の産業界の面々の反発を買い、ミダス(エクスターミナトリクス)とシンゲン・ハラダ(シルバーサムライ)によって拉致されてしまいます。彼らの狙いはアッガーがロクソン社の乗っ取りに備えて準備していたロクソンアイランドを時限爆弾化してマンハッタンを破壊するという計画を実行することでした。

一方、ジェーンはS.H.I.E.L.D.にソーであるとの疑いをかけられ取り調べを受けますが、ロザリンの助け船によって自由の身となり、引き続き正体を隠したままソーとしてロザリンと共にこの計画を阻止すべくアッガー救出のためミダスやシンゲン(シルバー・サムライ)、そしてジェーンを追うS.H.I.E.L.D.も交えて戦いを繰り広げます。戦いの最中、ミダスの金の弾丸を受けたソーの治療のために現れたのはなんとジェーンでした。恐らく読者も驚いたであろうこのギミックはソーがジェーンであることを隠すためにハンマーをジェーンに変身させていたというものでした。

最終的にミダスの弾丸によってロクソンアイランドを金に変化させることでマンハッタンの爆破は回避されるのですが、これまでの共闘でロザリンを信用したジェーンはロザリンに自身がソーの正体であることを明かします。

前巻で仕込まれていた行方不明のオーディンソンの動向は今回は触れられず、次巻以降に持ち越しでしょうか。また、エルフのハニーショットが登場し、マレキスに対抗するためリーグ・オブ・レルムス再結成の機運があったりと今後の展開にも期待させられます。また、本巻には番外編としてムジョルニア誕生のエピソードも収録されています。このエピソードも今後重要な意味を持ってくるのかもしれません。