アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Invincible Iron Man (2008-2012): Fear Itself

フィアー・イットセルフとのタイインということで単行本ではナンバリングされておらず番外編のような扱いになっていますが、ストーリーとしてはInvincible Iron Man (2008-2012): Unfixableの続きになります。

大まかな流れとしては、パリで石化した人々を発見したトニーがガーゴイルと戦うも歯が立たず途中で助けに入ったデトロイト・スティールもあっさりとやられてしまいます。トニーは辛くも逃走し、危機に対抗するためオーディンの力を借りて武器を作りに行く…というものです(アイアンマンのアーマーもデストロイヤーのような見た目のアイアン・デストロイヤーに強化されます)。途中でスターク・レジリエントの新社員としてトニーの元恋人であるベサニー・ケイブを雇ったり、ペッパーとガーゴイルやハマーの部隊との戦闘があったりもします。このあたりはフィアー・イットセルフ後のストーリーにも関わってきそうです。トニーのアルコール依存症問題もエピソードに絡められていました。

この単行本にはInvincible Iron Man #504-509に加えてFear Itself #7.3(後日譚のうちトニーのエピソード)が収録されているようなのですが、やはり背景や全体のストーリーがよくわからず、シーンが飛んだりする場面も多いのできちんと理解するにはフィアー・イットセルフもあわせて読む必要がありそうです。

フィアー・イットセルフはヴィレッジブックスさんから出ていた邦訳がありましたが現在新品での入手は困難になってしまっています。ただ、だいぶ先になりますが今後アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクションで刊行予定(2025年7月と10月に2分冊で出る予定)となっているようです。