アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

War Of The Realms

以前Marvel Unlimitedでソーのシリーズを追いかけていた時に読んでいたのですが、今回邦訳も出るということで感想を書いておこうと思います。

本作はジェイソン・アーロンによるソーのシリーズの最終章とも言えるクロスオーバーで、シリーズを通してのヴィランであるマレキスとのミッドガルド(地球)での最終決戦が描かれます。ただ、ソーのシリーズ以外のキャラクターはデアデビルなど重要な役回りを果たすキャラもいるものの、基本的に脇役扱いです。アイアンオールファーザーにはちょっと笑ってしまいましたがw 最後はウォー・ソーのハンマーでレディ・ソーも復活してお約束のソー全員集合、さらにはムジョルニアも復活してマレキスを倒すことに成功します。

基本的にひたすら戦っているだけなので派手ではあるのですが、これだけ読んで面白いかは若干微妙な感じもします。ただ、ここに至るまでのソーのシリーズもめちゃくちゃ長く(ジェイソン・アーロン期という意味では2012年からのThor: God of Thunderからでしょうか)、Marvel Unlimitedで追いかけるのも大変ですし、今後の邦訳も期待できないので(唯一2014年のThor: Goddess Of Thunderだけは邦訳が出ていますが)なかなか厳しさがあります。

そういう意味では邦訳版に付属する解説や関連シリーズのタイムラインなどは参考情報として参考になるので有難いですね。しかし最近の小プロさんの邦訳では解説は冊子ではなく織り込みの1枚のものなのでしょうか。タイムラインの方は冊子になっているのですが…。読みづらいので個人的には冊子の方が嬉しいところ…。

なお、War Of The Realmsの単行本には収録されていないのですが、War Of The Realms Omegaという主要キャラクターの後日譚のショートエピソード集も出ていたようで、ここからバルキリー(ジェーン)、ロキ、パニッシャーの各個人誌に繋がります。

ロキに関しては小プロさんから邦訳も出ていますね。こちらにはOmegaのロキのエピソードも収録されているようです。