アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Spider-Man: The Clone Saga

小プロさんから70年代のクローンサーガ・オリジナル、そしてその続編となる90年代のクローンサーガの邦訳が発売されていますが、本作は後者の90年代のクローンサーガが2009年〜2010年にかけてリメイクされたミニシリーズのようです。

amecomi.hatenablog.jp

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90年代のクローンサーガはマーベルの営業上の都合で2年にも渡って続いていたそうで、邦訳版もキーエピソードのみ掲載するという形(しかもそれでもとんでもないボリューム)でしたが、こちらのリメイク版は元々こうなるはずだったというクローンサーガ本来のストーリーが全6号にまとめられているためテーマもわかりやすいですし、比較的近年の作品ということもあり読みやすいです。また、結末もハッピーエンドになっています。正直作品としてはこちらを邦訳した方がよかったのではと思いますが、90年代のクローンサーガは物議を醸す部分を含めて歴史に残るシリーズなのかなとも思います。

邦訳のクローンサーガシリーズを読んで「なるほど????」となった方は、可能であればこちらも読んでみることをおすすめします。クローンサーガ・オリジナルで死んだと思われていたクローンがどうやって生き延びていたかもベン・ライリー本人の口から説明されるのですが、しかし死んでいたと思っていたとはいえ煙突に投棄されたのにその後ピーターと家族ぐるみの付き合いができるのはよく考えるとすごいなと思いますw