アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Point One #1

オリジナル・シンの単行本に収録されていたようなのでこちらも読んでみました。

全てを観測しているウォッチャーですが、3年に一度、42分間だけ仲間への情報のアップロードのためにオフラインになる時間があり、この間に特殊な任務を帯びた二人がウォッチャーの基地に潜入し、ウォッチャーの記憶(未来を含む)として様々なスーパーヒーローのエピソードを見る、というワンショットの作品です。以下の7つのショートエピソードが収録されています。

  • BEHOLD WATCHER
  • HARBINGER
  • THE MYTH OF MAN
  • THE SCARLET THREAD
  • YIN & YANG
  • THE SHAMAN OF GREENWICH VILLAGE
  • AGE OF ULTRON

作品の位置付けがよくわかっていないのですが、これは当時(2012年)の各誌の展開につながるもののようです。各エピソードは短いですが、エドブルベイカー、マット・フラクション、ブライアン・マイケル・ベンディスなど、錚々たる面々が揃っています。

潜入した二人うち片方が脱出時にウォッチャーを殺すための何かを手に入れたと言っているのでこれがオリジナル・シンに繋がるということなのだと思いますが、アンシーンと言っているのはこれがフューリーということなのでしょうか。それとも今回潜入した二人のことを指しているのでしょうか。ヴィレッジブックスさんの邦訳版オリジナル・シンであれば解説冊子でこのあたりの解釈もカバーされているのかもしれません。今では中古でもプレミア価格になってしまっていますが邦訳版を読んでみたかったところです。