アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Thor: Latverian Prometheus (Thor (2007-2011))

めちゃくちゃ中途半端なところでマイケル・ストラジンスキーからキーロン・ギレンへとバトンタッチしたThor (2007-2011)シリーズですが、本巻はこれまでストラジンスキーが描いてきたラトベリア移住編のフィナーレとなります。

ビルの死をきっかけにドゥームに騙されていたことを知ったバルダーはアスガルドに戻ることを決断します。ドゥームとの戦いにはソーも参戦し、ドゥームがアスガルド人の知識を学んで作ったデストロイヤーを倒し、アスガルドの民は無事アスガルドに戻ることができたのでした。しかし、追放中の身であるソーは再びアスガルドから離れ、一方で裏で糸を引いていたロキは先頭の最中ドゥームに心臓を抜き取られたケルダの命を助けたことで信頼を取り戻すことに成功し、引き続きバルダーの相談役としての地位を維持する…という不穏な状態でアスガルドを舞台にした大型クロスオーバー「シージ」へと突入します。

しかしアメコミのシリーズ中でのライター交代はよくあることとはいえ、またすごいところでバトンタッチするものですね。単行本に関しても、ライターがどうあれラトベリア移住編が完結する本巻の内容まで前巻に収録できなかったのかと思います。そうすればヴィレッジブックスさんの邦訳でも3冊でキリがいいところまで収録できたのでは…と思ってしまいますね。

なお、この単行本には#604-606に加えてSif #1が収録されているようです(Sif #1についてはまだ読めていません)。