アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

All-New Captain America (2014-2015)

老化してしまったスティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカを引き継いだサムが主人公の全6話から成るショートストーリーです。Marvel Unlimitedで読んでみました。

全6話しかない割に話の規模が大きいのでかなりご都合主義的な部分もありますが、キャプテン・アメリカとしてのサムの葛藤が描かれており個人的にはなかなか面白かったです。ストーリーはわかりやすく、絵柄もすっきりとしていて読みやすいです。ただ、ノマッド登場の経緯など本作だけではちょっと話がわからないところもありました。この直前のキャプテン・アメリカのシリーズ(ディメンションZ)も読むとよさそう?また、この後シリーズはCaptain America: Sam Wilsonへと続くようですが、ミスティ・ナイトとルーカスの伏線はそちらで回収されるのでしょうか。

小プロさんから邦訳も出ています。サムはちょっと地味なところもありますし、ノマッドやミスティ・ナイトなど他の登場人物も日本ではあまり馴染みのないキャラクターばかりなのでちょっと手を出しづらいところはあるかもしれないですね。

なお、前述のディメンションZシリーズのうち、スティーブが老化してしまう21話とサムがキャプテン・アメリカを引き継ぐ25話(最終話)の邦訳がヴィレッジブックスさんから出ているロード・トゥ・シークレット・エンパイアに収録されています。邦訳の時系列としてはロード・トゥ・シークレット・エンパイアの最初の2話→本作→シークレット・ウォーズ→ロード・トゥ・シークレット・エンパイアの3話〜8話→シビル・ウォー2→シークレット・エンパイアという感じのようです。いやー、実に複雑ですね。