アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

スパイダーメン

映画「スパイダーバース:アクロス・ザ・スパイダーバース」が公開されましたが、映画のスパイダーバースシリーズはコミックスだとスパイダーバースよりもスパイダーメンに近いというレビューを見かけたのと、Kindleで安くなっていたので読んでみました。

ストーリーはミステリオが開放したゲートでアルティメットユニバースに飛ばされてしまったピーター・パーカーが、アルティメットユニバースのスパイダーマンであるマイルズ・モラレスやアルティメットユニバースのアベンジャーズであるアルティメッツの助けを借りてミステリオの追撃を撃退し元の世界に戻るというものです。

スパイダーマン50周年記念のミニシリーズということで分量も控えめでサクッと読めますが、ピーターが元の世界では死んでしまったグウェンとアルティメットユニバースで再会(逆にアルティメットユニバースのグウェンやMJからすると死んでしまったピーターに再会)するという読ませるシーンがあったり、今後に含みを持たせる終わり方だったりと、単にお祭り的なクロスオーバー作品というだけでもありません。付録の解説は短めですが、アルティメットユニバースの歴史やアルティメットスパイダーマンシリーズのあらすじがカバーされているのは有り難いですね。

確かに映画スパイダーバースシリーズとの共通点も多いですし、話としてもわかりやすいのでスパイダーバースで興味を持った方が読むのには映画のスパイダーバースシリーズでアメコミに興味を持った方の入門コミックとしてはスパイダーバースよりこちらの方がよいかもしれない気もしますw

なお、本作の続編であるスパイダーメンIIも小プロさんから邦訳が出ています。