アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第21号はアルティメッツ:ホームランド・セキュリティでした。1つ前のエントリで紹介したアルティメッツ:スーパーヒューマンの続編になります。そちらでも紹介した通り、小プロさんの邦訳ではこの2作が一冊で出ています。
チームにホークアイ、ブラックウィドウ、スカーレットウィッチ、クイックシルバーが加わり、ラスボスとの戦いへと向かいます。序盤のホークアイとブラックウィドウが活躍する戦闘シーンが完全にマトリックスでめちゃくちゃカッコイイです。ラスボス自体は個人的にはちょっと微妙かなと感じましたが、倒し方は良かったですね。良くも悪くもハルクが物語の中心でした。
ハンク・ピムやブルース・バナーのダメっぷりが強調されていたり、ソーが元精神病患者扱いされていたりなど、確かに従来のアベンジャーズのスーパーヒーローのイメージとは異なる作品でしたし、アートもまるでハリウッド映画を見ているかのようでした。既存のマーベルユニバースとは独立した世界観なので前提知識なしで読めますし、話としてもいったんキレイに完結しているのでマーベルコミックに入門する最初の一冊(アシェット版は前後編なので2冊ですが)として良いのではないかと思います。
物語はこの後アルティメッツ2へと続きます。