アシェットのマーベル グラフィックノベル・コレクション第67号はやさぐれアヒルが主人公の異色作ハワード・ザ・ダックでした。こちらも貴重な初邦訳作品です。
基本的には毎回ハワードとビバリーのコンビが様々な騒動に巻き込まれるというパターンなのですが、序盤はなかなかハチャメチャで(ゲストでスパイダーマンも登場します)、ハワード・ザ・ダック #2あたりから方向性が落ち着き(といっても相変わらずハチャメチャですが)面白くなってきます。ようやくノリに着いていけるようになってきたぞ…と思ったら最後は突然のハワード・ザ・ダック #16で宇宙猫になって終わるというなかなか破壊力のある一冊でした。
ギャグコミックなのだと思いますが、日本人とのセンスの違いなのか、大真面目なアートとのギャップのせいなのか、はたまた例によって意味不明な翻訳のせいなのか、なかなか笑いどころを掴むのが難しいですし、古い作品なので読むのが結構大変なところもあります。
しかしせっかくの貴重な邦訳なのにこの機械翻訳のような翻訳は本当にどうにかならないですかね…。