アメコミ読書ブログ

主にマーベルコミックについて、邦訳から原書まで、読んだものを紹介します。

Iron Man: Haunted (Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D.)

エクストリミスの続編ということで以前から気になっていたのでMarvel Unlimitedで読んでみました。

単行本には以下のエピソードが収録されているようですが、Hauntedのストーリー自体はIron Man: Director of S.H.I.E.L.D. #21-28で完結しており、Annualの方は独立したエピソードになっています。

  • Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D. #21-28
  • Iron Man: Director Of S.H.I.E.L.D. Annual #1

時系列としてはシビル・ウォーの後でトニーはS.H.I.E.L.D.の長官に就任しています。アイアンマンの宿敵マンダリンがエクストリミスを兵器として利用するのをトニーとトニー率いるS.H.I.E.L.D.が止めるという展開で、エクストリミスの黒幕だったマヤも登場します。休暇を取らされるためにエクストリミスの力を封じられたトニーが旧式のスーツで戦うというのも面白いファンサービスですね。ミステリー要素も含め完成度の高い作品だと思いましたが、やはりエクストリミスはアディ・グラノフのアートが圧倒的だったのでそれと比べるとインパクトに欠けるかなという印象でした。

本作はヴィレッジブックスさんからも邦訳が出ていたようです。例によって新品での入手は難しそうですが、中古であれば比較的お手頃な価格で入手できそうです(通販だと状態がわからないのが難点ですが…)。

なお、Director of S.H.I.E.L.D.は#15から始まっており、本作の前にマンダリンが復活し、マヤがプロメテウスでエクストリミスの研究を再開するに至るまでのストーリーがあります。Hauntedではトニーの右腕として息のあった動きを見せるデューガンもこの頃はまだトニーに懐疑的だったりするのも面白いです。#19と#20はWorld War Hulkのタイインなので除くとして、#15〜#18まではHauntedの前に是非読んでおきたいところですが、この部分を収録した単行本は以下のものしか見つかりませんでした。

こちらはDirector of S.H.I.E.L.D.シリーズ(とAnnual #1)の全エピソードを収録した400ページ超の単行本で、Haunted後も含めて一冊でシリーズを網羅できます。